2019/03/23

人間は孤独を味わうことで過去の様々な出来事や、自分の身の回りに生じている各種の問題についての反省を、初めて開始することができるものだ。
個人的には、川べりの草むらなどに立っているとき私はもっとも孤独を感じることができる。もちろん孤独に浸れる環境は人によってさまざまであり、誰もが一日一度は川べりへ出かけるべきだなどと主張するつもりはない。
川音を聞いているとそれが人の声に聞こえてきて、まるで見知らぬ他人にひっきりなしに話しかけられているようで不快な気分になる、という人も中にはいるかもしれないからだ。
その場合すぐに川のそばを離れて、どこかの繁華街の人混みなどを歩いてみるのもいいだろう。大勢の人に囲まれることでかえって心が孤独を味わう、というタイプの人も実際存在する。自分がそうなのか、それとも自宅の居間などで無言で過ごしているともっとも孤独を感じるタイプなのか、そういった点は実際にいろんな場所に身を置いて確かめるしか方法がないのだ。
マンションの屋上や、公園のブランコが最適だという人の話も聞いたことがある。
だがもっとも孤独を感じられる場所が国外にある(アマゾンのジャングルなど)というケースは、移動のための交通費を考えると「ぜひとも孤独を味わうために現地に赴くべきだ」などと無責任に言うわけにいかない。残念ながら孤独になることを勧めるのを断念して、そういう人には何か気を紛らわせるような楽しい話などを聞かせてあげたいと思う。
水族館でペンギンの赤ちゃんが生まれた話などはどうだろうか。