2019/01/07

今日は近所の小学校の前を通りかかったら、少子化が叫ばれるご時世のためだろうか? 校舎の半分がペンキを派手に塗り替えられてパチンコ店になっていた。
だがすでにそれも経営不振で潰れてしまったらしく、パチンコ店の入口は鎖で閉ざされ、建物は落書きだらけですっかり荒れ果てている。
あまりの急な展開についていけなくなった私は、しばらく無言のまま小学校の前に立ち尽くして何か気の利いたコメントをしようと努めた。
だが結局のところ私の口から何ら意味ある言葉は発せられず、廃業したパチンコ店にずらりと並んでいたはずの新機種を思い浮かべながら、とぼとぼとその場を後にした。
それらの台は黄色い帽子をかぶった小学生の形をしていて、一人一人性別や背の高さも違う。だが顔は全部同じもので、私の同級生だったいじめられっ子の田宮君の顔なのだ。