2019/02/16

たいていの人が一度は犬を飼ったことがあるのではないだろうか? 犬はただかわいいとか賢いというだけでなく、動物の中で最も人間の伴侶にふさわしい、いわば親友のような存在だ。
犬のいる暮らしへの憧れが、私たちの心の半分を常に占めているのはそのためだ。もちろん現実には、アパートやマンションなどで犬と暮らすことは困難であり、泣く泣く犬のヌイグルミや剥製などを家に置き、まるで生きた犬のように話しかけることで気を紛らわせている人も多い。
毎日のようにそうしていれば、ふとした拍子に剥製の犬がしっぽを振りながら甘えてくる、ような気がする瞬間が訪れるかもしれない。それはちょっとした錯覚のようなものかもしれないし、もっと深刻な、何らかの疾患が見せている幻覚の可能性もあるが、犬を飼うという最上の喜びから見放されてきた者にとって、そんなことはどうでもいい話だ。
さっそく首輪にリードを取り付け、近所を散歩へ行くのもいいだろう。初めは周囲の人の目が気になるかもしれないが、こちらから元気に挨拶などして愛犬の自慢話などを始めれば、相手も心を開いて次回からは優しく見守ってくれるだろう。
誰もが犬を見れば笑顔にならずにいられない以上、何ら心配などいらないような気がする。